クラスに一人はいる陰キャ…そう、まさに僕のことだ。
見た目は中の中が良いところで、中身はというと女子の前では面白い話1つもできず、休日はアニメにネットサーフィンがルーティンの暗い社会人生活を送っていた。
職場での出会いはなく、それなのに彼氏彼女がいる同僚を見ては『なぜ自分には…』と思うような日々が続いていた。
入社して2年を過ぎたころ、そんな僕を見かねて同期のリーダー的存在のRが合コンに誘ってきた。
その時僕は断る理由もなく、自分だけ彼女がいない焦りに負け、試しに勇気を出して人生初の合コンに参加してみた。
が、やはり陰キャ…
自己紹介からずっこけ、誰にも相手にされず、気になる子に喋りかけることもできずに終わってしまった。
その半年後、懲りずにRがクラブに誘ってきた。
さすがに同じ過ちを犯したくないが、これも経験と言い聞かせ行ってみたものの、あえなく撃沈…
『どうしてうまくいかないのだろうか…』
そう落ち込んでいる時に、同じ大学だったMから勧められたのがマッチングアプリだった。
最初は半信半疑どころか、ほぼ疑っていた。
どうせサクラが多く、会うこともできずに金だけ搾取される。
そう思った矢先にMから『昨日会った子』と言われ見せられた写真が、モデルばりの美女の写真だった。
その晩、僕はすぐに登録してしまった。
思いのほか、アプリにかかる費用は合コンやクラブに費やす金額に比べたらかわいいもので、
自分の趣味趣向を記入し、最大限盛れている(顔の半分は隠れている)写真をアップし、近くに住んでいる好みな子を“いいね”した。
反応が返ってくる子もいれば、帰ってこない子もいる。当たりまえだ。
ただ、気づいたのは、どう考えても日常生活より女性と接触する回数が増えている!
そう思った僕は、2-3ヵ月に渡り“いいね”→メッセージを片っ端から繰り返した。
だんだんと、明らかに怪しい写真、反応がみられるアカウントがわかるようになってくる…。
そのようにしてコツをつかむと、中には実際に食事に誘える子も出てきた。まさに奇跡。
対面で話さない分緊張がとけ、何度も反復練習をすることで食事に誘いだすことが出来るようになっていた。
1人目のYと会った時のことだ。
お酒の力を借りるべく、最初からお互い飲もうと約束し、なるべく暗い半個室の居酒屋をセッティングした。
駅で待ち合わせをした時は心臓が飛び出るくらい緊張したが、ひきつった笑顔を保ちすぐに移動し乾杯した。
マッチングアプリの良いところは趣味趣向がある程度合致している相手を選ぶことができる点だ。
アニメの話で盛り上がることができ、話の中でたまに出てくるエロいシーンを会話に織り交ぜながら、彼女の心を段々開かせていった。
その時の僕は調子に乗っていたのかもしれないが、相手の手相を見たり(適当)、肩を揉んだりしてはムードを作っていった。
そうこうしているうちに終電を逃し、翌日はお互い休日ということでホテルに直行することができた。
その後はというと、ちょくちょく連絡をとり友達以上恋人未満の関係を築いている。
同時並行で連絡をとっていたAはYよりも美人でスタイルのいい女子大生だったが、1人目から成功したことで自信がついたのか、なんとか食事に誘いだすことができた。
こちらは社会人なので大人の余裕を最大限見せつけるために、大衆居酒屋は避け創作料理が楽しめる落ち着いた雰囲気の居酒屋をセッティングした。
会話はなんとか続いてが、今回はこのままお持ち帰りをするのではなく、家に帰したことで次回の誘いが向こうからやってきた。
もちろん、2回目には彼女もろとも美味しくいただいた。
そう、マッチングアプリはコツさえつかめば打率はかなり高い。出会いを探している女がウジャウジャいるのだ。
その後も、同じような要領で1ヵ月に1-2人と会う(ヤル)生活を続けている。
僕のように冴えない陰キャでも、お金をかけることを厭わなければ何度も出会い、ヤることができる。
こんなにも便利なツールがあるのだから、使わなければもったいないだろう。
これでセ〇レを見付けるのもよし、彼女を作るのもよし。
アナタの好きなように選べばよいのだ。
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